障がいを持ちつつ生きがいを持って生活されている方の生の声をお届けします
(概要)
伊藤さん(50代女性)は、統合失調感情障害を患い、2年前に家事を担っていたお母さんが他界後、グループホームに入居しました。家事の支援を受け、生活は安定したものの、さみしく不安な毎日を送っていました。仕事にも行けず、外出することや人と出会うこともしんどく引きこもり状態でした。
(本人の声)
グループホームの職員の方は優しく接してくれますが、家族ではないので、時間になったら交替で、おしゃべりしたいときにはおられず、特に夜間や休日には寂しさがこみあげてきました。何もする気が起きず、他の入居者の方と出会うのも嫌になり、食事も部屋で一人食べたり、部屋に閉じこもった状態の時もありました。障がい者の方が交流する『集い』にも参加しましたが、なかなか馴染むこともできませんでした。
そんな時、生活に転機が訪れます。ある日、同じグループホームで生活している方の服の袖を直してほしいと職員の方に相談されて、緑の糸をさがしました。このことが、クローゼットの奥にしまいこんでいた裁縫箱やミシンを出すきっかけになりました。以前は手芸が好きでカバンやポーチ、携帯電話入れなどを自分や母のために作っていたので『集い』でも作り方を教えてほしいという話が持ち上がり、ミシン持参で『集い』に行きました。端切れでつくったポーチや巾着で喜んでもらえ、とてもうれしく感じました。できた作品はインスタグラムに載せたりもしています。今では、イオンの手芸ショップに行ったついでにスターバックスでコーヒーを飲んだりと、気持ちにもゆとりが出てきた気がします。これからも誰かの喜んでくれる顔を見たさに作りたいと思います。
他にも「メルカリに出店しようかな」なんてひそかな野望を抱いています。
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≪支援者の声≫
グループホームに入居して衣食住が安定すれば完結ではありません。障がい者の方の暮らしを豊かにするために、日中の活動、余暇活動の充実を図っていくことも障害相談支援センターの役割です。
ご相談先 福崎町障害相談支援センター
電話 0790-35-8575 FAX 0790-22-7024